注目★ブレイクダンスがユース五輪種目に!いつ?どこで?誰が?どのように?の疑問にスッキリ答える3分解説

2017.05.12 DANCE

ブレイクダンスがオリンピックの正式種目に!?

 

…ってニュース知ってたかな?

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この報道に関して、ダンス界ではいろいろな噂や憶測が飛び交っていましたが、ついにその全貌が明らかになる記者発表会が、昨日5月11日に渋谷・岸記念体育館で開かれました!

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DANSTREETでは、そのビッグニュースをどこよりもわかりやすく解説していきたいと思います!

 

1)いつのオリンピックでやるの?

まず正式種目に採用されたのは2020年の東京オリンピックではなく、2018年10月にブラジル・ブエノスアイレスで開催される「ユースオリンピック」のほうです。

 

え、ユースオリンピックを知らないって?

 

それも当然で、これまで2回しか開催されたことがなく(2010年@シンガポール、2014年@南京)、次のブエノスアイレスで3回目という大会なのだ。

 

ユース(Youth)の名の通り、14歳〜18歳(ブレイクダンスは16〜18歳)を参加対象とした大会で、陸上や水泳、球技や格闘技など、一通りのオリンピック競技は種目化されているんだ。

>>詳しくはコチラ

 

2)どういった形で行われるの?

ブレイクダンスは「ダンススポーツ」という種目の中で行なわれ、男子個人(B-Boy)、女子個人(B-Girl)と種目が分かれている。

 

今回の競技化を推し進めたのは、ストリートダンス系の組織ではなく、公益社団法人日本ダンススポーツ連盟(JDSF)及び世界ダンススポーツ連盟(WDSF)という、これまで社交ダンスの大会をメインに活動してきた団体。

>>JDSFのHP

 

「社交ダンスの団体がブレイクダンスを!?」

と不安や疑問を浮かべる人もいると思うけど、そこはご安心を。

国内外でこれまでブレイクダンスカルチャーを支えてきた関係者や現役ダンサーがJDSFに協力しており、これまでの流れを汲みながら競技化される体制が組まれているのだ。

 

その顔ぶれをちょっと紹介すると、

まとめ役であるJDSFブレイクダンス部長に、ブレイクダンス界の頼れる兄貴分KATSU1(石川勝之)、副部長に国内B-Girlの代表プレイヤーNARUMI(福島梨絵)、ジュニア委員長にMORTAL COMBATのKAKU(角谷直人)、審判委員に世界各国のバトル大会でジャッジを務めるKazuhiro(新垣和泰)などなど総勢8名のブレイクダンサー、そしてアンバサダー(大使)には国内最強ブレイカーのTAISUKEISSEIが名を連ねている。

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ちなみに記者会見では、有力選手候補のShigekix、Sho、Manato、Ramも登壇していたぞ。

 

3)競技化されたブレイクダンスは変わっちゃうの?

ブレイクダンス好きな人にはココが一番気になるところだと思う!

 

これまでブレイクダンスのバトルは、1980年代からのヒップホップカルチャーを源流とするストリートイベントの中で続いてきた流れがあった。

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DJがアドリブで曲を流し、ダンサーが交互い踊り合い、トップロック→フットワーク→パワームーブ→フリーズというダンスの流れを汲みながら、高度な技やオリジナリティを競い合う。

 

勝敗は、信頼と経験のあるブレイクダンサーがジャッジとして、総合的かつ主観的に判断し、瞬時にどちらかのプレイヤーに軍配をあげる。

 

場をしゃべりで盛り上げるのはストリート調のMC、バトルの中では適度な挑発行為や好戦的な態度も醍醐味のひとつだ。

 

それらはすべてヒップホップ文化を起点とするブレイクダンスのカルチャーとして発展・定着化されてきたわけだ。

 

それがオリンピック競技になってどのように変わるのか??

 

…結論から言うと、現時点では細かい競技ルールやジャッジ方法は「まだ決まっていない」そうだ。

 

何せ初めての競技化ということで、開催側も慎重に検討をしている段階のようだが、JDSFが提案書として今年の1月に提出したルール案は、かなり明確な採点システムで勝敗を決しようというもの。参考までにその内容を紹介すると、各項目は大まかに以下のような要素となる。

・各技の難易度

・基礎技術

・音楽性

・駆け引きや戦術

・個性や創造性

・チームの場合はコンビネーション

公序良俗に反するようなパフォーマンスは減点対象とのことだ。

 

会見でのDANSTREET取材陣による質疑で、さらにジャッジについて伺うと、

「これまでのブレイクダンスの勝敗は、ジャッジによる主観あるいは好みで行なわれていた面が強い。それが一般へ向けてのわかりにくさに繋がっていた部分はあるので、しっかりと採点システムを公表した上での審判方法と、これまで通りのジャッジの主観の半分半分のバランスでいけばいいのでは、と考えています。R-16というブレイクダンス大会の数値化されたジャッジシステムなども参考にさせてもらいました。(ブレイクダンス部長:石川氏)」とのことだった。

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最終的に、どのようなルールとジャッジに決定していくのか?

その行く末を楽しみに見守っていこう!

 

4)参加するにはどうすればいい?

参加資格は2018年10月時点で16〜18歳であること、すなわち2000年1月1日生まれから2002年12月31日生まれまでの日本国民に参加資格があるということ。

 

その上で、①動画審査→②大陸予選→③最終予選と通過する必要がある。

最終的に、男子1名・女子1名の枠を争って熾烈な争いが展開されるわけだ。

 

①動画審査…こちらは45秒のブレイクダンス動画を要項に従って、サイト「Breaking for Gold」にウェブ投稿する。期間は2017年5月1日から7月31日まで。それらの動画は10名の著名ジャッジにより厳正に審査され、動画の人気投票も受け付け、審査とは関係はないもの人気ランキングとして公表されるとのことだ。

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②大陸予選…正式には「WDSF世界ユース選手権大陸予選」と呼ばれ、国別に男女各5名が参加する。日本の場合は、2017年12月に台湾で行なわれる「Taipei BBoy City」というイベントが該当する。ここで男子はベスト20、女子はベスト10に入った選手が次の最終予選へと駒を進める。

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③最終予選…2018年5月に行なわれる「WDSF世界ユース選手権ユースオリンピック予選」にて、最終出場選手が選ばれ、各国のオリンピック委員会が最終決定を下す。出場枠は男女1名だが、結果次第で男子だけ出場できて、女子はできないという自体も有り得るということだ。

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以上、なるべくわかりやすく解説したつもりだが、競技化において2つの大きな夢が描けることを忘れてはならないんだ。

 

それは、日本人が金メダルを獲れるかもしれないということ!

先ほどのTAISUKEやISSEIを始め、日本の若手ブレイクダンサーのレベルは世界的に見ても非常に高く、TAISUKEは世界トップの常連であり、ISSEIは今年に世界大会のRed Bull BC1にて優勝を果たしている!

そのさらに下の世代である今回の出場選手たちもすでに世界レベルで活躍するB-Boy、B-Girlたちなのだ。

高校ダンス部でも男子ブレイカーが急増中! 「ブレイクダンス大国」としての日本を世界に大きくアピールするユース大会になるかもしれないのだ!

 

2つ目は、今回の取り組みでブレイクダンスの競技化が成立していけば、東京五輪は無理としても今後のオリンピックで競技化される可能性が高いということ!

いよいよブレイクダンサーがアスリートとして世間にアピールする時代に突入するわけだ。

 

もちろん、競技化・スポーツ化によって、これまでのカルチャーとして受け継がれてきたものが失われるのではないか、とか1回だけのトライアウトで終わってしまうのではないか、という懸念はブレイクダンス界では囁かれているのは事実。

 

しかし、そこも含めて今は推し進めるべきだ!という決意が、石川部長(KATSU1)から語られた。

「今回、JDSFさんが僕らに声をかけてくれたことにとても感謝してます。やはり僕らだけではできないことがたくさんありますし、JDSFさんが僕らが大事にしてきたカルチャーにきちんとリスペクトしていただいていることも嬉しく思っています。彼らのノウハウや経験でサポートしていただきながら、良い形になっていけばと前向きに考えています。僕らは今までやってきたコアなことを続けていけばカルチャーとしてはブレないのですが、オリンピックのブレイキンとこれまでのブレイキンが別物になってしまうのではなくて、DJやラップやグラフィティなど、ブレイキンの周囲にあるさまざまなカルチャーも含めて一般化していくことが個人的な理想ですね」

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その強い言葉と共に、ブレイクダンスが世界にもっと知られるべき、ダンスであり、芸術であり、エンターテイメントであり、競技であることが一目瞭然で伝わってくるTAISUKE&ISSEIの記者会見当日のエキシビジョンバトルの動画を最後にお届けしよう!

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posted by DANSTREET



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